カテゴリー : 2011年 1月

SQLiteOpenHelper でテーブルカラム変更時にデータを引き継ぐ


SQLiteOpenHelper の実装サンプルです。
onUpgrade() の実装は DROP TABLE クエリを実行するのが簡単なのですが、
それだとDBバージョンアップごとにデータがリセットされてしまいます。
 
バージョンアップでカラム追加、削除を行った時も共通カラムについては引き継げるように、こちらの回答を参考に実装してみました。

import java.util.ArrayList;
import java.util.Arrays;
import java.util.List;
 
import android.content.Context;
import android.database.Cursor;
import android.database.sqlite.SQLiteDatabase;
import android.database.sqlite.SQLiteDatabase.CursorFactory;
import android.database.sqlite.SQLiteOpenHelper;
 
class DatabaseHelper extends SQLiteOpenHelper {
/**
 * DBファイル名
 */
private static final String DATABASE_NAME = “sample.db”;
/**
 * DBバージョン
 * (既存のDBとバージョン値が異なる時だけ onUpgrade()が呼ばれる)
 */
private static final int DATABASE_VERSION = 1;
/**
 * コンストラクタ
 */
public DatabaseHelper(Context context) {
super(context, DATABASE_NAME, null, DATABASE_VERSION);
}
 
@Override
public void onCreate(SQLiteDatabase arg0) {
db.execSQL(“CREATE TABLE table1 (”
+ “name text NOT NULL, ”
+ “birthdate INTEGER NOT NULL”
+ “)”);
}
 
@Override
public void onUpgrade(SQLiteDatabase db, int oldVersion, int newVersion) {
// 指定したテーブルのカラム構成をチェックし、
// 同名のカラムについてはアップグレード後もデータを引き継ぎます。
// 同名のカラムで型に互換性がない場合はエラーになるので注意。

// 更新対象のテーブル
final String targetTable = “table1″;
db.beginTransaction();
try {
// 元カラム一覧
final List<String> columns = getColumns(db, targetTable);
// 初期化
db.execSQL(“ALTER TABLE ” + targetTable + ” RENAME TO temp_”
+ targetTable);
onCreate(db);
// 新カラム一覧
final List<String> newColumns = getColumns(db, targetTable);
 
// 変化しないカラムのみ抽出
columns.retainAll(newColumns);
 
// 共通データを移す。(OLDにしか存在しないものは捨てられ, NEWにしか存在しないものはNULLになる)
final String cols = join(columns, “,”);
db.execSQL(String.format(
“INSERT INTO %s (%s) SELECT %s from temp_%s”, targetTable,
cols, cols, targetTable));
// 終了処理
db.execSQL(“DROP TABLE temp_” + targetTable);
db.setTransactionSuccessful();
} finally {
db.endTransaction();
}
}
 
/**
 * 指定したテーブルのカラム名リストを取得する。
 *
 * @param db
 * @param tableName
 * @return カラム名のリスト
 */
private static List<String> getColumns(SQLiteDatabase db, String tableName) {
List<String> ar = null;
Cursor c = null;
try {
c = db.rawQuery(“SELECT * FROM ” + tableName + ” LIMIT 1″, null);
if (c != null) {
ar = new ArrayList<String>(Arrays.asList(c.getColumnNames()));
}
} finally {
if (c != null)
c.close();
}
return ar;
}
 
/**
 * 文字列を任意の区切り文字で連結する。
 *
 * @param list
 * 文字列のリスト
 * @param delim
 * 区切り文字
 * @return 連結後の文字列
 */
private static String join(List<String> list, String delim) {
final StringBuilder buf = new StringBuilder();
final int num = list.size();
for (int i = 0; i < num; i++) {
if (i != 0)
buf.append(delim);
buf.append((String) list.get(i));
}
return buf.toString();
}
 
}

SQLiteOpenHelper(Android Developers)
SQLiteOpenHelper onUpgrade() Confusion Android

Android で System.exit() を使ってはいけない理由と、終了方法のまとめ


Androidではアプリを終了させる場合、System.exit(0) でもアプリを終了することができますが、この方法ではVMごと強制終了させるため、アクティビティのライフサイクルを無視することになる上メモリなどのリソース解放に失敗するおそれがあり、安全ではありません。
適切な終了方法はどれか、ということでアプリケーションを終了させる方法をまとめてみました。

■Activity#finish()
アクティビティを閉じる際の最良の終了方法です。
現在のアクティビティを閉じて前のアクティビティに戻ります。
アプリケーションの起動アクティビティで呼び出した場合はアプリケーションを終了します。
バックボタンを押した時と同じ動きで、実行すると onPause(), onDestroy()が順番に呼ばれます。
復帰時は新規生成となり onCreate(), onStart(), onResume() の順でイベントが発生します。
 
■Activity#moveTaskToBack (boolean nonRoot)
アプリケーション全体を終了する際の推奨される終了方法です。
アプリケーションを中断状態にします。
引数に false を指定した場合、アプリケーションの開始アクティビティ以外の呼び出しでは何もしなくなるため、通常は引数にtrueを指定して呼び出します。
ホームボタンを押した時の動作と同じ動きで、実行するとonPause()イベントが発生します。
次の再開までバックグラウンドで待機状態になり、メモリ不足になった時はOSにより自動でonDestroy()イベントが発生してアプリケーションの全てのタスクが終了します。
onDestroy()が呼ばれる前に復帰した時は最後のアクティビティから再開し、onRestart(), onStart(), onResume() の順でイベントが発生します。
 
例:

this.moveTaskToBack(true);

ドキュメントより引用:

public boolean moveTaskToBack (boolean nonRoot)
 
Since: API Level 1
Move the task containing this activity to the back of the activity stack.
The activity’s order within the task is unchanged.
If the task was moved (or it was already at the back) true is returned, else false.
 
訳:このアクティビティを含むタスク全体のアクティビティスタックの順番を後ろに移動させます。
タスク内のアクティビティの順番は変更されません。
 
パラメータ
nonRoot If false then this only works if the activity is the root of a task; if true it will work for any activity in a task.
  訳:falseの場合は現在のアクティビティがタスクのルートアクティビティ(アプリケーションの開始アクティビティ)の時だけ動作します。
     trueの場合はタスク内のどのアクティビティであっても動作します。

 
■android.os.Process.killProcess(int pid)
Process.myPid ()を引数に与えると現在のプロセスを強制終了します。
アクティビティが実行中のプロセスを対象に呼び出すと、finish()と同じくそのアクティビティを終了します。
ただし、onDestroy()などActivityのライフサイクルを全て無視して強制終了するため、通常は Activity.finish() が推奨されます。
例:

android.os.Process.killProcess(Process.myPid());

ドキュメントより引用:

public static final void killProcess (int pid)
 
Since: API Level 1
Kill the process with the given PID.
Note that, though this API allows us to request to kill any process based on its PID,
the kernel will still impose standard restrictions on which PIDs you are actually able to kill.
Typically this means only the process running the caller’s packages/application and any additional
processes created by that app; packages sharing a common UID will also be able to kill each other’s processes.
訳:指定したIDのプロセスを終了します。
このAPIでは指定のPIDに基づいてどんなプロセスでも終了することが許されていますが、
実際終了できるかどうかはカーネルの標準的な制限で決まる点に注意してください。
つまり、典型的には呼び出し元のパッケージやアプリケーションが実行しているプロセスと、そのアプリが作成した追加のプロセスに限られるという意味です。
UIDを共有しているパッケージもまたお互いのプロセスを終了させる事ができます。

 
■System.exit(int)
System.exit(RESULT_OK)のように実行することで実行中のプロセスを強制終了します。
android.os.Process.killProcess(Process.myPid()) と同じような動きになりますが、
安全ではないので使うべきではありません。
ドキュメントには、

public static void exit (int code)
 
Since: API Level 1
Causes the virtual machine to stop running and the program to exit.
If runFinalizersOnExit(boolean) has been previously invoked with a true argument, then all objects will be properly garbage-collected and finalized first.
訳:バーチャルマシンの実行を停止し、プログラムを終了させます。
runFinalizersOnExit(boolean) を事前に引数にtrueを指定して呼び出してれば、全てのオブジェクトは最初に適切にガベージコレクトされてファイナライズされます。

のように一見、runFinalizersOnExit(true)を設定しておけば問題ないかのように書かれていますが、
実際にはrunFinalizersOnExit(boolean)の説明に

This method is deprecated. this method is unsafe.

と、どちらにしても安全ではない事が明確に書かれているためです。
 
通常は finish() または moveTaskToBack(true)を使い、どうしてもプロセスを強制終了したい場合は、Process.killProcess(Process.myPid ()) を使いましょう。
 
■おまけ…
アプリ内の全てのタスク(アクティビティ,プロセス)を一度に即終了したい場合, moveTaskToBack(true) を使う以外の方法として次のようなものがあります。
 
・AndroidManifest.xml で <activity android:noHistory=”true”> オプションを指定して finish() する。
 noHistory=”true”を指定しておくとアクティビティのスタックがなくなる事を利用する方法です。
 
参考:
- Activity(developer.android.com)
 アクティビティのライフサイクルについてなど。
- アクティビティとタスクデザイン (ソフトウェア技術ドキュメントを勝手に翻訳)
- Application Fundamentals(developer.android.com)
- android close application
 Androidの強制終了の仕方についての議論。

Cygwinでも apt-get (apt-cyg) を使う


apt-cyg をインストールすることでパッケージインストールをCUIで行うことができるようになります。
 
apt-cyg プロジェクト
http://code.google.com/p/apt-cyg/
 
■インストール手順:

svn –force export http://apt-cyg.googlecode.com/svn/trunk/ /usr/local/bin/
chmod +x /usr/local/bin/apt-cyg

 

■使い方:

パッケージをインストールする。
apt-cyg install <package names>
 
パッケージを削除する。
apt-cyg remove <package names>
 
setup.ini を更新する。
apt-cyg update
 
インストールされているパッケージの一覧を表示する。
apt-cyg show
 
パターン(複数可)に一致するパッケージを探す。
apt-cyg find <pattern(s)>
 
パターン(複数可)に一致するパッケージの情報を表示する。
apt-cyg describe <pattern(s)>
 
指定したコマンドやファイルを含むパッケージを見つけ出す。
apt-cyg packageof <commands or files>

Android – HttpClient のクッキー管理機能をカスタマイズする


HttpClient のクッキー処理の仕様をブラウザに合わせたい、RFC準拠にしたい、自分で管理したい、という時はクッキーポリシーの設定で動作を変更することができます。
方法1: 標準で提供されているクッキーポリシーを選んで設定する
例:

DefaultHttpClient client = new DefaultHttpClient(params);
client.getParams().setParameter(ClientPNames.COOKIE_POLICY, CookiePolicy.NETSCAPE); // SetCookieの扱いをNetscapeの仕様に変更

 
設定可能な値:
- CookiePolicy.BEST_MATCH … デフォルトのベストマッチポリシー
- CookiePolicy.RFC_2109 … RFC2109に準拠(時代遅れの厳密なポリシー)
- CookiePolicy.RFC_2965 … RFC2965に準拠(標準的で厳密なポリシー)
- CookiePolicy.NETSCAPE … ネットスケープのドラフトに準拠
- CookiePolicy.BROWSER_COMPATIBILITY … (おかしな)一般的なブラウザと互換性がある動作にする。
 
方法2:カスタムポリシーを使う
例:

DefaultHttpClient client = new DefaultHttpClient(params);
// カスタムクッキーポリシーを定義する
CookieSpecFactory csf = new CookieSpecFactory() {
 
@Override
public CookieSpec newInstance(HttpParams params) {
return new BrowserCompatSpec(){
@Override
public void validate(Cookie cookie, CookieOrigin origin)
throws MalformedCookieException {
// ここで判定してクッキー導入処理を行う。
// super.validate(cookie, origin);
}
};
}
};
client.getCookieSpecs().register(“myspec”, csf); // カスタムポリシーに結びつけるキーワードを登録して・・
client.getParams().setParameter(
ClientPNames.COOKIE_POLICY, “myspec”); // そのキーワードでポリシーを設定!

 
カスタムポリシーを定義する場合は標準で提供されているポリシーのソースが参考になります。
 
- RFC_2109 … RFC2109Spec.java
- RFC_2965 … RFC2965Spec.java
- NETSCAPE .. NetscapeDraftSpec.java
- BROWSER_COMPATIBLE .. CookieSpecBase.java
 
その他クッキー関係の設定方法は公式ドキュメントに詳しく書かれています。
 
参考:
- HttpClientでのCookieの扱い(HttpClient3.0-rc3)
- HttpComponentsライブラリ公式ドキュメント(hc.apache.org)
- RFC2109(日本語訳)
- RFC2965(日本語訳)
- HttpComponentsのcookieパッケージソース(svn.apache.org)