ランダムポートは個人を特定しやすくなる、ということ

P2P の実用性について書かれている高木さんの記事が面白かった。
 
ドワンゴ勉強会でお話ししたこと
 
その中で得に気になったのは、匿名性のためにはランダムポートでなく固定ポートで待ち受けるべき、という話です。
 
待ち受けるポートをランダムにすると、ポート単位規制の回避、接続ポートを知らない不特定のクライアントからのアクセス防止といったメリットがある反面、ユーザの少ないネットワークにおいてIPが変わってもポート番号でユーザを結びつけて追跡されうるデメリットがあるとのこと。実際、氏は「ダウンロード違法化反対家の知られるべき実像(高木博光@自宅の日記)」にてこの手法で追跡を行っている。
 
ユーザの匿名性・安全性を考えた対応が、逆にユーザの追跡を容易にさせてしまうというのが皮肉です。