HTTP – Locationヘッダには相対URLを使ってはいけない

HTTP の仕様(RFC2616)では、 Location ヘッダは絶対URIでなければならないと今更知りました。
Hypertext Transfer Protocol — HTTP/1.1(日本語) 14.30:

Location = “Location” “:” absoluteURI

ちなみに絶対URI(absolute URI)とはRFC2396によるとスキームから始まるURIのみを指します。
スラッシュ(“/”)から始まる URL が絶対URLと言われることがありますが、正確には絶対パス(absolute path)指定の相対URLであり、絶対URLではありません。

absoluteURI = scheme “:” ( hier_part | opaque_part )
hier_part = ( net_path | abs_path ) [ “?” query ]
relativeURI = ( net_path | abs_path | rel_path ) [ “?” query ]
net_path = “//” authority [ abs_path ]
abs_path = “/” path_segments

 
ただ、ほとんどのブラウザで相対URLへのロケーションを寛容に解釈してくれます。
lynx では警告が出るようですが、一般向けには携帯でさえ(mova など余程古いものを除けば)意図通りにリダイレクトしてくれるようになり、仕様違いでも問題がほぼなくなってしまいました。
 
相対URLが便利なのも事実。なのでもしかしたら HTTP 2.0 ができるときには相対URI可、なんてことになるかもしれませんね。