iptables -F でネットにつながらなくなりました

Q. リモートからネットワーク設定作業をしており、いざと言うときのために、

sleep 300 && iptables -F

を裏で実行するようにしましたが、iptables -F を実行した瞬間にネットに一切つながらなくなりました。何が原因ですか?
 
A.iptables -F はデフォルトポリシー以外の全てのルールを消去します。
iptables -F を実行した直後はデフォルトポリシーだけの状態になるため、
たとえば iptables-save が次のように始まるような場合…

*filter
:INPUT DROP [0:0]
:FORWARD DROP [0:0]
:OUTPUT ACCEPT [0:0]

このように、INPUT DROP の設定になっている場合、もし iptables -F を実行すると、入力パケット(INPUT)を常に破棄(DROP)してしまうため、外部から(ping = ICMP すら)一切つながらなくなってしまいます。
 
こういう環境で作業する場合、代替として次のようにして確実に繋げる設定を復旧させるとよいでしょう。

sleep 300 && ( iptables-restore < iptables-free )

あるいは、環境に依存しますが例えば次のようにして /etc/sysconfig/iptables の状態を復元するのもいいでしょう。

sleep 300 && /etc/init.d/network restart