コマンドラインツール
ImageMagick は、画像の加工・操作に使えるコマンドラインツールの集合です。多くの人は、画像を個別に編集する際に Gimp や Photoshop のようなグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を使い慣れていますが、こうしたツールが常に実用的とは限りません。たとえば、Web スクリプトから画像を動的に処理する必要がある場合、同じ操作を複数の画像に適用する場合、あるいは同一・別々の画像に対して特定の操作を異なるタイミングで繰り返す必要がある場合には、ImageMagick のようなコマンドラインユーティリティを使う方が効率的なことがあります。
ImageMagick のコマンドラインツールは、コマンドライン引数の構文が正しく問題が発生しなかった場合、ステータス 0 で終了します。構文の誤り、画像の読み書きの問題、その他コマンドの正常完了を妨げる問題など、例外が発生した場合は、説明的なメッセージとともに終了ステータス 1 を返します。
以下に各コマンドラインツールの簡単な説明を示します。プログラム名をクリックすると、その使い方や、挙動を変えるコマンドラインオプションの一覧など、詳細を確認できます。ImageMagick に初めて触れる方は、magick プログラムから始めてください。コマンドラインから画像を作成・編集・合成・変換する方法については、Anthony Thyssen 氏によるチュートリアルにもぜひ目を通してください。
- magick
- 画像フォーマット間の変換に加え、リサイズ・ブラー・切り抜き・ノイズ除去・ディザリング・描画・反転・結合・再サンプリングなど多くの処理を行う。
- magick-script
- このスクリプト言語インタプリタを使って、画像フォーマット間の変換に加え、リサイズ・ブラー・切り抜き・ノイズ除去・ディザリング・描画・反転・結合・再サンプリングなど多くの処理を行う。
ImageMagick version 6 との互換性のため、サブコマンドにも対応しています。
- magick animate
- 任意の X サーバー上で画像シーケンスをアニメーション表示する。
- magick compare
- 画像とその再構成結果との差分を、数学的かつ視覚的に注釈付けする。
- magick composite
- ある画像を別の画像に重ね合わせる。
- magick conjure
- Magick Scripting Language(MSL)で書かれたスクリプトを解釈・実行する。
- magick display
- 任意の X サーバー上で画像または画像シーケンスを表示する。
- magick identify
- 1 つ以上の画像ファイルのフォーマットと特性を記述する。
- magick import
- X サーバー上の任意の可視ウィンドウを保存し、画像ファイルとして出力する。単一ウィンドウ、画面全体、あるいは画面の任意の矩形領域をキャプチャできる。
- magick mogrify
- 画像のリサイズ・ブラー・切り抜き・ノイズ除去・ディザリング・描画・反転・結合・再サンプリングなど多くの処理を行う。mogrify は元の画像ファイルを上書きするが、magick は別の画像ファイルに書き出す。
- magick montage
- 複数の個別画像を組み合わせて合成画像を作成する。画像は合成画像上にタイル状に並べられ、必要に応じて枠・フレーム・画像名などで装飾できる。
- magick stream
- 画像(または画像の一部)のピクセル成分を、選択した格納フォーマットへストリーミングする軽量ツール。入力画像から読み込んだピクセル成分を 1 行ずつ書き出すため、大きな画像を扱う場合や生のピクセル成分が必要な場合に適している。
インストール環境によっては、ImageMagick version 6 との直接互換リンクが用意されていることがあります。その場合は、ツールを名前で直接呼び出してアクセスできます。例:
magick identify -verbose myImage.png