dcmprscp: DICOM 基本グレースケール印刷管理 SCP
書式
dcmprscp [options]
説明
dcmprscp は、DICOM Basic Grayscale Print Management Service Class を SCP として実装したユーティリティです。オプションの Presentation LUT SOP Class にも対応します。DICOMscope ビューア内での利用を想定しています。
dcmprscp はリモートの Print SCU から印刷ジョブを受け付けます。実際のハードコピーは生成せず、印刷ジョブをローカルの DICOMscope データベースに、Stored Print オブジェクト(ページごとに 1 つ)と Hardcopy Grayscale 画像(フィルムボックスの N-SET ごとに 1 つ)のまとまりとして保存します。DICOMscope アプリケーションでは、dcmprscp が作成した Stored Print オブジェクトを読み込み、ハードコピーの画面プレビューを描画できます。dcmprscp はエミュレートするプリンタの特性を設定ファイルから読み取ります。
オプション
全般オプション
-h --help- このヘルプを表示して終了します
--version- バージョン情報を表示して終了します
--arguments- 展開後のコマンドライン引数を表示します
-q --quiet- クワイエットモード。警告とエラーを表示しません
-v --verbose- 詳細表示モード。処理の詳細を表示します
-d --debug- デバッグモード。デバッグ情報を表示します
-ll --log-level [l]evel: string constant- (fatal, error, warn, info, debug, trace) ロガーにレベル l を使用します
-lc --log-config [f]ilename: string- ロガーに設定ファイル f を使用します
-l --logfile- ログファイルを書き出します(--log-config とは併用不可)# このオプションは後方互換性のためにのみ提供されています
処理オプション
-c --config [f]ilename: string- 設定ファイル f の設定を使って処理します
-p --printer [n]ame: string (default: 1st printer in config file)- 設定ファイルから識別子 n のプリンタを選択します
+d --dump- すべての DIMSE メッセージをダンプします
ロギング
各コマンドラインツールおよびその基盤となるライブラリのロギング出力レベルは、ユーザーが指定できます。既定では、エラーと警告のみが標準エラー出力に書き出されます。–verbose オプションを使うと、処理の詳細などの情報メッセージも報告されます。–debug オプションを使うと、デバッグ目的などのために内部動作のより詳しい情報が得られます。その他のロギングレベルは –log-level オプションで選択できます。–quiet モードでは致命的エラーのみが報告されます。そのような非常に重大なエラーが発生した場合、アプリケーションは通常そこで終了します。各ロギングレベルの詳細については、モジュール "oflog" のドキュメントを参照してください。
ロギング出力をファイルへ(任意でログファイルのローテーション付きで)、syslog(Unix)、またはイベントログ(Windows)へ書き出したい場合は、–log-config オプションを使えます。この設定ファイルでは、特定のメッセージのみを特定の出力ストリームへ振り向けたり、メッセージを生成したモジュールやアプリケーションに基づいて特定のメッセージをフィルタリングしたりすることもできます。設定ファイルの例は < etcdir>/logger.cfg に用意されています。
コマンドライン
すべてのコマンドラインツールは、引数について次の表記法を用います。角括弧は省略可能な値(0〜1個)を囲み、末尾の3つのドットは複数の値が許されること(1〜n個)を示し、両者の組み合わせは0〜n個の値を意味します。
コマンドラインオプションは、先頭の '+' または '-' 記号によって引数と区別されます。通常、コマンドラインオプションの順序や位置は任意です(つまりどこに現れてもよい)。ただし、オプションが互いに排他的な場合は、最も右に現れたものが使われます。この挙動は一般的な Unix シェルの標準的な評価規則に従います。
さらに、ファイル名の前に '@' 記号を付けることで、1つ以上のコマンドファイルを指定できます(例: @command.txt)。このようなコマンド引数は、以降の評価に先立って、対応するテキストファイルの内容に置き換えられます(連続する空白は、引用符で囲まれていない限り単一の区切りとして扱われます)。なお、コマンドファイルの中に別のコマンドファイルを含めることはできません。この単純ながら効果的な仕組みにより、よく使うオプションや引数の組み合わせをまとめ、長くて分かりにくいコマンドラインを避けられます(例は < datadir>/dumppat.txt に用意されています)。
環境変数
dcmprscp は、DCMDICTPATH 環境変数で指定された DICOM データ辞書の読み込みを試みます。既定では、つまり DCMDICTPATH 環境変数が設定されていない場合は、データ辞書がアプリケーションに組み込まれていない限り(Windows では既定で組み込まれています)、ファイル < datadir>/dicom.dic が読み込まれます。
通常はこの既定の動作が望ましく、DCMDICTPATH 環境変数は別のデータ辞書が必要な場合にのみ使用すべきです。DCMDICTPATH 環境変数は Unix シェルの PATH 変数と同じ形式で、コロン(":")でエントリを区切ります。Windows システムでは、区切り文字としてセミコロン(";")を使用します。データ辞書のコードは、DCMDICTPATH 環境変数で指定された各ファイルの読み込みを試みます。データ辞書を 1 つも読み込めない場合はエラーとなります。
ファイル
< etcdir>/dcmpstat.cfg, < etcdir>/printers.cfg - 設定ファイルの例
関連項目
dcmprscu(1)
著作権
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