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dcmp2pgm: DICOM画像とプレゼンテーションステートを読み込みビットマップに描画する

書式

dcmp2pgm [options] dcmimage-in [bitmap-out]

説明

dcmp2pgm ユーティリティは、グレースケールソフトコピープレゼンテーションステートオブジェクトの制御のもとでモノクロのDICOM画像を描画し、8 bits/pixel のモノクロビットマップを生成します。ビットマップは "Portable Gray Map" (PGM) 形式、またはDICOMのセカンダリキャプチャ画像オブジェクトとして保存されます。プレゼンテーションステートをファイルから読み込まなかった場合は、既定のプレゼンテーションステートが生成されます。本ユーティリティは起動時に Softcopy Presentation State Viewer の設定ファイルを読み込むこともできます。その場合、プレゼンテーションステートの描画に影響する設定が設定ファイルから適用されます。たとえば、表示システムの特性曲線が設定ファイルで定義されていれば、Barten のモデル(DICOM part 14)に基づくグレースケール範囲の補正を行えます。

引数

dcmimage-in  input DICOM image ("-" for stdin)

bitmap-out   output DICOM image or PGM bitmap

オプション

全般オプション

-h --help
ヘルプを表示して終了します
--version
バージョン情報を表示して終了します
--arguments
展開後のコマンドライン引数を表示します
-q --quiet
quiet モード。警告とエラーを表示しません
-v --verbose
verbose モード。処理の詳細を表示します
-d --debug
debug モード。デバッグ情報を表示します
-ll --log-level [l]evel: string constant
(fatal, error, warn, info, debug, trace) ロガーにレベル l を使用します
-lc --log-config [f]ilename: string
ロガーに設定ファイル f を使用します

処理オプション

-p --pstate [f]ilename: string
プレゼンテーションステートファイルを使って処理します
-c --config [f]ilename: string
設定ファイルの設定を使って処理します
-f --frame [f]rame: integer
画像フレーム f を使って処理します (default: 1)

出力形式

-D --pgm
画像を PGM として保存します (default)
+D --dicom
画像を DICOM セカンダリキャプチャとして保存します

出力オプション

  +S   --save-pstate  [f]ilename: string
         save presentation state to file

注記

制限事項

dcmp2pgm ツールは、Grayscale Softcopy Presentation State (GSPS) オブジェクトで定義されるすべての要素を描画するわけではなく、基盤となるDCMTKクラスがサポートする要素のみを描画する点に注意してください。特に、テキスト注釈やグラフィック注釈は出力画像に表示されません。これは、GSPSオブジェクトのこうした要素が通常、関連するDCMTKクラスの上層に位置しJavaで書かれたグラフィカルユーザーインターフェイスである DICOMscope によって描画されるためです。

また、GSPS IOD の初期定義(Supplement 33 を参照)より後に導入された概念は無視されます。これには、Compound Graphics のような拡張機能を含む Supplement 120 が該当します。

ロギング

各コマンドラインツールおよびその基盤となるライブラリのロギング出力レベルは、ユーザーが指定できます。既定では、エラーと警告のみが標準エラー出力に書き出されます。–verbose オプションを使うと、処理の詳細などの情報メッセージも報告されます。–debug オプションを使うと、デバッグ目的などのために内部動作のより詳しい情報が得られます。その他のロギングレベルは –log-level オプションで選択できます。–quiet モードでは致命的エラーのみが報告されます。そのような非常に重大なエラーが発生した場合、アプリケーションは通常そこで終了します。各ロギングレベルの詳細については、モジュール "oflog" のドキュメントを参照してください。

ロギング出力をファイルへ(任意でログファイルのローテーション付きで)、syslog(Unix)、またはイベントログ(Windows)へ書き出したい場合は、–log-config オプションを使えます。この設定ファイルでは、特定のメッセージのみを特定の出力ストリームへ振り向けたり、メッセージを生成したモジュールやアプリケーションに基づいて特定のメッセージをフィルタリングしたりすることもできます。設定ファイルの例は < etcdir>/logger.cfg に用意されています。

コマンドライン

すべてのコマンドラインツールは、引数について次の表記法を用います。角括弧は省略可能な値(0〜1個)を囲み、末尾の3つのドットは複数の値が許されること(1〜n個)を示し、両者の組み合わせは0〜n個の値を意味します。

コマンドラインオプションは、先頭の '+' または '-' 記号によって引数と区別されます。通常、コマンドラインオプションの順序や位置は任意です(つまりどこに現れてもよい)。ただし、オプションが互いに排他的な場合は、最も右に現れたものが使われます。この挙動は一般的な Unix シェルの標準的な評価規則に従います。

さらに、ファイル名の前に '@' 記号を付けることで、1つ以上のコマンドファイルを指定できます(例: @command.txt)。このようなコマンド引数は、以降の評価に先立って、対応するテキストファイルの内容に置き換えられます(連続する空白は、引用符で囲まれていない限り単一の区切りとして扱われます)。なお、コマンドファイルの中に別のコマンドファイルを含めることはできません。この単純ながら効果的な仕組みにより、よく使うオプションや引数の組み合わせをまとめ、長くて分かりにくいコマンドラインを避けられます(例は < datadir>/dumppat.txt に用意されています)。

環境変数

dcmp2pgm ユーティリティは、環境変数 DCMDICTPATH で指定されたDICOMデータ辞書の読み込みを試みます。既定では、つまり DCMDICTPATH 環境変数が設定されていない場合は、データ辞書がアプリケーションに組み込まれていない限り(Windows では既定で組み込み)、ファイル < datadir>/dicom.dic が読み込まれます。

通常はこの既定の動作が望ましく、DCMDICTPATH 環境変数は別のデータ辞書が必要な場合にのみ使用すべきです。DCMDICTPATH 環境変数は Unix シェルの PATH 変数と同じ形式で、コロン(":")でエントリを区切ります。Windows システムでは、区切り文字としてセミコロン(";")を使用します。データ辞書のコードは、DCMDICTPATH 環境変数で指定された各ファイルの読み込みを試みます。データ辞書を 1 つも読み込めない場合はエラーとなります。

ファイル

< etcdir>/dcmpstat.cfg - 設定ファイルのサンプル

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